ザ・バンデカンプス・シリーズ
The Vandekamps Series
アメリカ西南中部の〝ゆっくりにこにこ〟を是とした小綺麗で可愛らしい町パンダズカウンティの〈黄色いおうち〉 に住む 愉快でちょっぴりまぬけで一生懸命な一家〈バンデカンプ家〉の人々が織りなす愛と勇気と涙と笑いのスモールタウン小説
クリスティンとパクリスティン
- Kristin and PaKristin - (BOOK 1)
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全てはここから始まった――
彼女はなぜ〝稀代の悪女〟と呼ばれるに至ったのか……。
野望に燃える女バーバラの前半生を怒涛のハイスピードで綴った処女作。
* * *
アメリカ中西部の田舎町に住む七歳の少女、バーバラ・バーバラ・バーバー(名前にバーバラが二回出てくるのは気のせいではない、
彼女はファーストネームもミドルネームもバーバラなのだ!)は、回文のような自身のフルネームを極度に嫌っていた。
ある日、両親に名付けの理由を問い詰めるも、母は「ハンプティ・ダンプティみたいでしっくりくるでしょう」と平然と言ってのけ、
それを聞いた父が腹を抱えて笑ったのを目の当たりにしたバーバラは、心の中で両親と一線を引き、「こうなったら大金持ちと結婚して
名字を変えてやるしかない!」と決意する。
それからバーバラは、玉の輿に乗ることだけを目的に血の滲むような努力と権謀術数の日々を送り、大人になった彼女は目論見どおりの
幸せを掴むことに成功。
だが、薔薇色の日々は長くは続かなかった……。
やがて、生来浅ましい女であるバーバラは、ギラギラとしたアメリカンドリームへの野望に執念を燃え上がらせる……。
そんな母親の暴走を止めるべく、幼い双子の娘クリスティンとパクリスティンが「クリスとパクリ、双子は最高、双子は完璧」
の合言葉を支えに知恵を絞った奇策とは……。
バンデカンプ・ジャーニー
- The Vandekamps and Their Journey - (BOOK 2)
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一組の男女が若者から人の親へと成長するターニングポイントを描く、シリーズ2作目。
* * *
〝稀代の悪女バーバラ事件〟の後、心を入れ替えて育児に孤軍奮闘するバート。
父親としての自覚を持ち直した彼は、双子特有の〝二人の世界〟に閉じこもりがちな娘クリスティンとパクリスティンの
個々人としての成長を願って夏休みは二人を別々のキャンプに行かせることに。
一方バーバラは、バートに半強制的に行かされた世界の旅で少しずつ過去を省みはじめる。
そして、バートも長年心に抱いていたある夢を実行に移すことに。
そこに訪れた突然の悲劇……!
またの名をラッセル
- a.k.a. Russell and His Early Life - (BOOK 3)
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彼らは互いのために生まれてきた――
相手を受容し全てを分かち合い本当の夫婦になっていくカップルの心の機微を、著者の情熱の全てを
注ぎ込んで書き上げた入魂のシリーズ3作目。
* * *
平和が戻ったはずのバンデカンプ家でなぜか暗く沈んだ様子のバート。バーバラはその原因を探ろうと試みるが、
バートは一人で悩みを抱え込み逆ギレする始末。
夫を救うために覚悟を決めてぶつかった妻に、夫は今まで誰にも話したことのなかった、過酷ながらもコミカル
な少年時代の一部始終を告白する。
「だって、全部僕のためだったんだ!」
ヒズ・ウェイ・オブ・ライフ
- His Way of Life -
36 Years of Father and Son (BOOK 4)
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「僕はパパの息子に生まれたことを誇りに思ってる。生まれ変わってもまたパパの息子になりたいよ」
父と息子の絆と赦しをテーマにした、シリーズ4作目。
* * *
好きな仕事と愛する家族に囲まれ穏やかな日常を送るバートの元へ、親友テディーナと中学時代の旧友・
亮太朗、そしてしばらく疎遠になっていた何より怖い父のアルまでもが一斉にやって来た。
好き勝手に振る舞う客人たちと妊娠中で苛立つ妻バーバラに心の傷をえぐられ自暴自棄に
なるバート。やがて彼は自分の出生時の秘密と父の苦悩を知ることとなる……。
ワークアウト!
- Workout! - (BOOK 5)
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「ヘイ、地球! 僕らが生きてたこと、何万年経っても覚えておけよ!」
バンデカンプ夫妻、ホノルルマラソン参戦。
シリーズ5作目は青春ラブコメ&スポ根小説!?
* * *
トレーニングが趣味のバートと、同じく運動好きで元気溌剌とした図書館司書のナタリー。
意気投合する二人を横目に、食べ過ぎによる醜い体で自己嫌悪に陥り嫉妬の炎を燃え上がらせるバーバラ。
全てが順調で幸せそうなバートをやっかむ、何もかも上手くいかず八方塞がりの亮太朗。
微かな不協和音が静かに積み重なり、やがて、ある些細な事件が彼らの人間関係を決定的に狂わせてしまう。
――それから四人はそれぞれの思いを胸に、一つの目的に向かって走り始める。
帰ろう、僕たちの町へ
- Bring Us Home - (BOOK 6)
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本当に大切なものは何か、愛する者のために何ができるかを問う、シリーズ6作目。
* * *
バンデカンプ夫妻、離婚!?
「やっと心の底からやりたいことが見つかった」
何かをやりたいのにできることがない、そんなどことなく鬱屈した気分を持て余していた日々に終止符を打つべく、勢いに任せて低俗なゴシップ番組への出演を決めたバーバラ。
天賦の才を活かし自己実現への情熱を燃やすバーバラと、今の生活に満足し、それを壊したくないバート。
「彼女の中にある棘はなぜいつまでも消えないのだろう? 忘れた頃に暴れだすその悪魔が、当たり前のようで得難い日々を壊そうと襲いかかる……」
愛し合っているはずの二人の心は少しずつすれ違っていく……。
ジャスティンの目覚め
- Justin's Awakening - (BOOK 7)
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「兄貴ぃ~、僕を弟子にしてくださいよ~」
九月一日の早朝五時、パンダズカウンティに住むハンサムな少年ジャスティン・エバンスは息せき切ってバンデカンプ家の庭に駆け込んで来た。
勉強、部活、趣味、友情、恋、家庭の問題、進路選択の悩み……、兄のように慕うバートを始めとするバンデカンプ家の人々との触れ合いから日々学んだことを財産に、様々な出来事に体当たりで取り組みながら、やがて一人前の男へと成長していく、明るくてひょうきんでちょっぴりお調子者の〝普通で特別〟な高校生ジャスティンの四年間。
アルとテディーナ
- Al and Tedina - (BOOK 8)
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自分とは何者で一体自分は何をやっているのだろう。そんな漠然とした問いへの答えを求めてアジアを彷徨えど一向に心が晴れぬまま、二回り以上年上の恋人アルと暮らすニューヨークに帰ってきたトランスジェンダー女性のテディーナ。
彼女を失いたくないアルは中年の危機に翻弄されるテディーナに自らの波瀾万丈の半生を語り、「俺はここでまた人生の新しい章に進もうと思うんだ」と締めくくった。
七十代とは思えないほどパワフルなアルは勇退後の新たな生活で様々な種を蒔き、それはやがてテディーナをはじめ多くの人々の心に咲く花となっていく。